SATとは何なのか?アメリカ留学に必須?

- アメリカ留学に行きたい!
- SATについて詳しく知りたい!
こんな方に向けた記事です。
SATはアメリカの大学受験を受けるうえでも必須級のテストです。しかし、日本の大学受験とは仕組みが異なるので、実像が分からない方も多いようです。
今回は、SAT受験歴のある学生達に協力をお願いし、試験方法や受験可能な会場など、SATでのアメリカ留学に向けた詳しい解説を行なっていきます。
この記事を読めば、SATについて必要な内容が理解出来ますので、アメリカ大学留学に向けた大切な準備が1つ完了します。
- SATの基本情報
- SAT受講料
- SATの種類
- SAT Reasoning Test
- SAT Subjects Test
- SAT ⅠとⅡの違い
- SAT Essay
- 日程と会場
- 日本の帰国子女入試とSAT
SATの基本情報

簡潔に言うと、SATとはアメリカ式のセンター試験です。受験可能回数や、受験の中での取り扱いなどに一部違いはありますが、アメリカ大学受験に必要なものであると認識して下さい。
ちなみに、SATに準ずる他のテストを受験することも可能で、日本のセンターのような全員必須という訳ではありません。あくまで、方法の1つという扱いです。
また、この記事はSATに内容を絞ってお話ししています。アメリカの大学受験に関する詳しい記事は、下からチェックして下さい。
アメリカの大学入試に関する記事はこちら。
そもそもSATとはアメリカのCollege Boardという外部機関によって提供されている、大学入試資格試の為のテストです。

日本の大学受験でも多くの学生がセンター試験を受けるように、アメリカの大学受験でもほとんどの生徒がSATを受験します!
College Boardのサイトによると、SATを受ける対象はアメリカの学校に通っている高校生や、アメリカの大学への進学を希望する生徒です。
アメリカでは年7回、アメリカ国外では年4〜5回実施されています。[1][2]
複数回の受験が一般的で、2回ほど受ける生徒が多いです。
また、現在のSATは2016年に改定があったものです。日本語のネット情報は、旧式のSATの情報を更新しないまま記載しているサイトがあります。
例えば、SAT Reasoningの満点は2016年に2400→1600点に変更されているので、注意して下さい!
*SATのポイント*
- SATとはアメリカの大学入試資格試
- アメリカの大学を受験では必須級
- 高校最後の2年間で受験し、何回でも受験可能
- 2016年に大きな変更がありました!
SAT受講料

SATの受験料は、「受験料+外国からの受験料」、が基本となります。
Reasoning Test は約$50、Subject Testは約$25となります。加えて日本からの受験は、Asia Pacific Regional Fee ($53) が加算されるので、
合計約1万2000円〜、というイメージです。
エッセイの有無によっても金額は変わりますし、定期的に値上がりがあるのでご自身で確認する事をお勧めします。
SATの公式サイトはこちら。
SATの種類

日本のセンター試験とは違い、SATには複数のスタイルが存在します。
具体的にはSATには;
- SAT Ⅰ: Reasoning Test
- SAT Ⅱ: Subject Test
の2種類の試験があります。
ただし、大学からSATⅡ: Subject Testの点数を求められることは珍しく、SATを受ける大半の高校生は、SAT Ⅰ: Reasoning Testのみを受験します。

ちなみに大学のウェブサイトなどで、「SAT」と表記されている場合は、基本的にReasoning Testの方をさします。
特に英語に慣れていない日本人の学生にとっては、SATは難しいと評判です。実際に慣れていなければ、TOEFLより高得点を狙うのが難しいです。
しかし留学後に必要となる英語力を考えれば、SATに向けて努力する過程も大切だと思います!
ここからはテストごとの詳細をお伝えします。
SAT 1:Reasoning Test

SAT Ⅰ: Reasoning Testとは、
- 長文読解力
- ライティング
- 数学
の3分野で構成されたテストです。
大学からSAT socreが求められている場合、基本的にSATⅠの点数を提出します。
一般的なSATの試験時間は3時間〜4時間程度です。(合間の休憩時間の長さやoptionのSAT essayを受けるか受けないかで異なります)
点数は、英語・数学それぞれ800点満点で、合計1600点満点で採点されます。
ここまでを纏めると:
となります。
少し難しいと思うので、ゆっくりと読み進めて下さい!
具体的な試験形式は、以下の4セクションに分かれています。
- Section 1. Evidence-based Reading(65分)
- Section 2. Writing and Languages(35分)
- Section 3. Maths non-calculator paper(25分)
- Section 4. Maths calculator paper(55分)
上から順に説明していきます。
Evidence-based Readingとは、日本語でいう長文読解のことです。65分間で5つの長文問題に答えます。[2]
Writing and Languagesとは、簡単にいうと英文法または文章力が問われる問題が44問出題されます。[2]
問題の内容は、過去形や過去完了形などの基本的な英文法や、コロン(:) セミコロン(;) などの使い方、英文を選択する問題 などがあります。[3]

言葉にすると難しいですが、一度練習問題を解いてみると意外とシンプルな造りになっています!
Maths non-calculator paperでは、数学の問題が20問出題されるのですが、計算機を使うことができません。[2] ただし暗算に関しては、簡単な計算しか基本出てこないので、凄く大変という訳ではないです。
最後のMaths calculator paperでは、section 3と違い計算機を使うことができます。[2]
計算機が使える問題ですので、non-calculatorより難易度の高い問題が出題されます。
Reasonoing testはアメリカの多くの高校生も受験します。
平均点が1000程度と言われていますが、留学生はこれより高い点数が求められる傾向にあります。
SATの対策方法に関しては、別途詳しくお話しします。気になる方は下のリンクからチェックして下さい。
SAT対策の記事はこちら。
SAT Ⅱ:Subject Test

SAT Ⅱ: Subject Testのテストは、基本的に大学側から求められない限りは受けません。
大学側がSATⅡのスコアを求める場合、ある特定の教科や自分が希望する専攻に関連する教科、といった形で指定されます。

少し特殊な学科を受験する際などに求められるイメージがあります!
受験生は20種類の教科/形式の中から、大学が指定している教科を選んで受験します。
試験時間は1時間ほどで、各教科800点満点です。
SAT ⅠとⅡの違い
この2種類のSATの大きな違いは、基本3分野のテスト(SATⅠ)か、専門科目のテスト(SATⅡ)かというポイントです。
SAT ⅡとSAT Ⅰのスコアとは全く別物で、大学がSATⅡのスコアを求めている場合は、必ず提出しなければなりません。
上記のケース以外は、SATⅠを提出します。
またSAT ⅡのスコアをSATⅠで代用することはできません。
SAT Essay
New SAT Reasoningの基本形式は、以上の3分野・4セクションです。
しかしこの基本形式に、オプションでSAT Essayというセクションを付け足すこともできます。
このSAT Essayとは、A4の紙2ページ分程度の長さの文章を読み、文章の最後にある出題に対して、50分間でessayを書くというものです。[2]

小論文のようなもの、と理解すればOKです!
このSAT Essayはオプションのため、受けても受けなくても良いのですが、受験する大学によっては、SAT Essayの点数を出願条件に含んでいる大学もあります。
自分の志望校のrequirementをしっかり確認してみてください。
採点方式は、reading・analysis・writingの3分野、それぞれ8点満点で採点されます。また、SAT Essayの点数は1600点とは別に与えられます。[5]
日程と試験会場

日本国内でのSAT実施時期は、年4回です。
受験の申し込み手続きは、以下のThe College Board の公式サイトからオンラインで予約できます。
テストの日程なども以下のサイトで確認できますので、受験前に目を通しておくことをオススメします。
College Boardの公式サイトはこちら。
受験会場については、日本国内の場合はインターナショナルスクールで行われる場合が多いです。会場数は10箇所前後で、東京や地方の中心都市が選ばれています。
受験会場に関しても、公式サイトで確認ができます。一度サイトを訪れて、日程と一緒に確認しておきましょう!
日本の帰国子女入試とSAT

基本的にアメリカの大学への進学を考えている方以外は、SATを受ける必要はないです。
しかしごく稀に、日本の大学の帰国子女入試の受験条件の中にSATの点数が含まれていることがあります。

実際にSATの点数を帰国子女入試で使っている生徒さんもいます!
例えば、慶応や早稲田など一部私立の国際系の学部でみられます。その場合は大学へ出願する前に、SAT Ⅰ: Reasoning Testを受けておく必要があります。
SATは受験してから結果が出るまでに、3〜4週間程度かかるので、自分が出願する大学の受験条件にSATが含まれていないか、前もってチェックしておきましょう。[3]
SATはアメリカの大学受験では、大変重要なものです。大学入試の合否を大きく左右します!
可能な限りの準備や情報収集をしてから臨んで下さいね!
今回はSATの基礎的な情報をお伝えしましたが、対策のポイントや先輩からのアドバイスなどは別の記事にまとめています。
SAT受験を本気で考えている方は、早めに押さえておくと良いポイントをまとめています、出願前に一度目を通して下さい!
<参考文献>
[1] https://collegereadiness.collegeboard.org/sat/register/dates-deadlines
[2] https://collegereadiness.collegeboard.org/sat/register/international
[3] https://collegereadiness.collegeboard.org/sat/scores/getting-scores
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