中学生からの留学、良い点や問題点は?

- 中学生での留学を検討している!
- 将来的に留学がしたいから、どの時期が良いか迷っている。
こんな方に向けた記事です。
国際化が進み留学はとても身近になりました!実際に中学生で留学する生徒も増えてきていますが、その後の進学を考えて、中学生留学の長所と短所を理解しておく事が非常に重要です。
今回は実際に中学生で留学した学生たちの話を基に、中学生で留学するメリット・デメリットや、留学先で通う学校の種類についてお話しします。
この記事を読めば、中学生の留学で得られる具体的な利点やマイナス点がイメージできますので、自身に最適な留学かどうかの見極めが出来ると思います。
- 中学生での留学の特徴は?
- 中学生留学のメリット
- 中学生留学のデメリット
- 留学先の学校の種類
- インターナショナルスクール
- 現地校
- 日本人学校
中学生での留学の特徴は?

留学への注目の高まりから、様々な形の留学が誕生しています。例えば、短期のフィリピン留学や大学の交換留学などは、以前と比べて格段に行きやすくなっています!
ただし、中学生という早い年齢からの留学に懐疑的な方もまだまだ居ますので、

中学生から留学するの?
と思う方も居るかもしれませんが、海外駐在員のお子さんというケースもありますし、単身留学をしている生徒さんもいます!
中学生で留学する最大の特徴が、その後の進路選択の幅です。日本の高校に進学するも良し、大学まで海外に残るも良しと選択肢は様々です。
ここからはメリット・デメリットを紹介しますが、今回の記事では1年以上の長期の留学を前提にお話しをさせて頂きます!
中学生留学のメリット

最大のメリットは、語学を含めた環境への適応に時間を割ける事です。
もちろん中学生で留学するので、前もって日本の中学や高校の英語教育は受けられません。しかし現地の学校で2年ほどEnglish Support Classなどに所属すれば、学校の授業で困らないくらいのレベルには到達します。
発音や言語感覚などに至っては、変な癖のつく前なので(事前に学んでいないので)、ネイティブに近い自然な英語を身につけられるくらいです。

ネイティブの英語が目標であれば、留学は時期が早い方が有利です!
また、中学の勉強の内容は高校と比べ簡単です。科目ごとの勉強に割く労力も少なくすむ為、英語の力を伸ばす事や海外の環境に慣れる事に集中できます。
後々、IBやGCSEなどの海外カリキュラムで高校を卒業する事を考えている場合も、早めに海外のカリキュラムに慣れる事で有利に進められます。
IBの記事についてはこちら。
そして、万が一留学に向いていないと感じた場合も、日本の高校からやり直す事も可能です。実際に、日本国内の高校で帰国子女枠を持っている学校もたくさんあります。

海外の生活より日本の生活の方が合っていると感じる学生も居ます。
向き不向きを早めに把握する事も大切かもしれません!
中学生留学のデメリット

デメリットは、日本社会での経験不足が顕著に現れる事です。
敬語を含めた言葉遣い、漢字の読み書きや日本語での勉強、日本文化への理解(縦社会などの)などは最たる例です。

実際に、筆者の友人は敬語を含めた、日本語特有の難しい言い回しは特に苦手だと言っていました。
また、家族の海外駐在で留学をする場合は特に注意が必要です。この場合、留学すると言っても、本人の意思ではないケースが多いからです。
形だけ見ると「せっかくの留学」ですが、見知らぬ土地と知らない言語が苦痛、という思春期の学生も多いと思います。
自国の外、新しい環境で勉強を続けることは簡単な事ではないです。
生徒によっては留学が早すぎる事で、その意義を感じられない / 準備が出来ない、などの理由で、留学に向いていないと自分で結論付けてしまう可能性もあります。

自分の意思で「留学に行きたい!」と思える事が理想ですね。
中学留学で通う学校のタイプ

海外で学校に通うにあたり、大きく以下の3つの選択肢があります:
- インターナショナルスクール
- 現地校
- 日本人学校
学校選びの際には、財政面や滞在予定年数などの状況面と、本人の英語のレベルや性格(外向性など)を重視して考えてください!
今回は、3つの学校それぞれの一般的な特徴を紹介していきます!
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールに通う生徒の国籍やバックグラウンドは様々で、まさにインターナショナルです。
学校の形態としては、私立の学校になります。またインターナショナルスクールは3つの選択肢の中でも最も授業料が高価です。
授業は基本的に全て英語で、クラブや学校のイベントも様々な物を豊富に備えています。インター校の多くが英語のサポートクラスなどが用意しており、英語上達の為の環境も整っています。
同じインターナショナルスクールでも、レベルやカリキュラム、ESLの運用など様々な違いがあります。
自身の英語のレベルなどを考慮して、比較をしながら選びましょう!
マイナス面を挙げるのであれば、インター校では豊富なカリキュラムやクラブ活動、充実したサポートが受けられる反面、授業料がかなり高額です。

初めての留学で、今後も海外で頑張っていきたい!英語や海外カリキュラムを頑張りたい!
という、長期的な留学を視野に入れている方にオススメです。
現地校
次に現地校です。現地の公立・私立の学校を総称して呼んでいます。
授業料は振れ幅が大きいですが、インターナショナルスクールより安い場合がほとんどです。ただし、語学を含むサポートは学校ごとに異なり、ほとんどサポートがない場合もあります。

現地校でもESLを持っている学校もあります!ただし、インター校と比べると数はそこまで多くないです。
また国や学校ごとにかなり特色が変わります。よって、実際に自分の目で見て確認する事をおススメします!
現地校をオススメするケースとしては、
- 英語がある程度できる
- 外交的な性格
- 長い年数の留学を希望している。
などの場合となります。
ちなみに、アメリカやイギリスへの留学では現地校はポピュラーな選択肢です。
英語を話し、国として多国籍なので、インターナショナルスクールに通わなくてもよいから、というのが主な理由のようです。
日本人学校
最後に現地の日本人学校です。
日本人学校とは、海外の地で日本の文科省の指導要領に沿った学習を、日本語で提供する学校です。要は、「出張版・日本の中学校」です。
所在地は文部科学省のサイトで確認できます、詳しくはこちら。
英語の教育には、一般の日本の中学より力を入れている所が多く、現地との交流などの留学先ならではの体験も出来ます。
ただし、あくまでも日本の学校ですから、海外での経験をより重視する方にはあまりおススメできません。
それでも、日本の教育を現地で受けられるので、帰国後にスムーズに日本の教育に順応できます。勉強の内容でも同じものを受けられますよ!

海外のカリキュラムと日本の教育では内容が違ったり、授業で使う熟語でも英語→日本語の覚え直しが必要です。
費用は一般的な日本国内の私立中学くらいのケースが多いです。公立校と比べると高額ですが、インター校と比べると安いです。
海外での日系の教育が受けられる事が最大の強みなので、

留学後すぐに日本の学校に戻る予定!
という方にオススメです。
いかがでしたか?
学校紹介でも述べた通り、留学の年数や目的で大きく選択肢が異なります。またインター校や現地校に通う場合には、自身の英語力をよく考える必要があります。
英語の上達法はこちらの記事から。
それでも日本の学校に通っている生徒と違う、貴重な経験が出来ることは間違いないです!
本人がやる気もとても大切ですので、ご両親・本人の希望が重なれば、間違いなく有意義な選択になると思います!
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