国際バカロレアは意味ない?[元IB生によるデメリットと失敗談]

子供が疑問に思う高校留学
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国際バカロレア取得は意味ない?デメッリトと失敗談

  • IB挑戦を迷っている
  • 国際バカロレア取得で進路がどのように変わるか知りたい


こんな方に向けた記事です。

IB (国際バカロレア)に挑戦するか否かで迷っているインターナショナルスクールの学生は大勢いると思います。

「国際バカロレアは意味ない!」

という声も聞きますし、IBDPでの失敗談も実際に聞いたことがあります。
ただし、前回の記事でも紹介した通り、IBDP取得で受けるメリットはかなり大きいです。

それでも状況によっては、IBDP取得のデメリットが大きくなる事も十分に考えられます。

今回は「国際バカロレアは意味がない」と言われるの理由の解説と、過去にIBDPを取った複数の生徒から聞いた、事前に知っておいて頂きたい、IBDP取得のデメリットについてお話しします。

  • 国際バカロレアの問題点
  • 保護者の目線からの問題
  • 生徒の目線からの問題
    • IBDP以外の勉強に時間が割けない
    • 苦手科目も選択必須
    • 精神面での負担
  • まとめ ー なぜ、IBが意味ないと言われるのか? ー
  • それでもおススメする理由

当サイト「留学ディクショナリー」は、8年間の海外留学経験を持つライターが記事を執筆しています。
また、この記事を書くにあたり、複数の元IB生に協力を頂きました。

国際バカロレアの問題点(日本国内)

国際バカロレアの問題点

最初に日本国内での国際バカロレアの問題について見ていきます。

手早くIBのデメリットを知りたい現役の学生の方は、「生徒目線」という箇所まで飛ばしてください。


国際バカロレアを取得するためには、国際バカロレア認定校に通う必要があります。グローバル化を政府も推奨していますから、たくさんあるイメージですよね?

ただし現状は国内で79校のみ!(2020年3月時点)

加えて、IBを大学入試で使用するためにはIB Diplomaを取得する必要がありますが、IB Diplomaを提供している認定校はさらに数が少ないです。
(IBDPは高校課程のIBで、G11~12で取得します)

IBDPを提供する学校が少ないという事は、IBで大学受験をする人数も少ないです。よって、IBでの大学受験も知名度があがりません。


現状のIB指定校の数は、下のリンクの公式サイトにて確認できます。

最新状態のチェックはこちらから


IB校の母数が少ないことで、国内での国際バカロレアの知名度はなかなか上がっていません。国際バカロレア取得にはかなりの時間とお金を使いますから、それらに比例したメリットを実感し辛いと思う方も少なくないでしょう。

IBの知名度が上がっていないのは大学間でも同じです。受験でIBを使うメリットも他国と比べると薄い印象を受けます。
よって、国際バカロレアは国内での認知度が低い、と考えられます。

まぶ編集長
まぶ編集長

国内でのIBの知名度がなかなか上がっていない事は、筆者も今回インタビューした元IB生も、実際に感じています。。


次に科目選択の問題があります。国際バカロレアの大きなメリットの一つは、選択可能な科目数の多さです。例えば、経営や経済など通常の高校では取得できない科目も多く、中には心理学や演劇など、より専門的な科目まであります。

ところが日本の国際バカロレア認定校は、科目の品揃えがあまりよくありません。これは教えられる先生の不足などもあるようですが、IBの魅力を一つ削っているようなものです。

  • IBの知名度が低い(メリットを感じ辛い)
  • 科目選択に限りがある


以上が、現状の日本国内における、国際バカロレアの問題点です。次に、保護者目線での国際バカロレアを、元IB生のお母様たちに伺いました。

保護者目線

父親に肩車される子供

最大の問題は、金銭面だと思います。一般的に国内の学校で国際バカロレアを取得する為には、インターナショナルスクールを始めとした私立の学校に通う必要があります。

海外で取得を目指す場合も同じように、インタナショナルスクールに通うことが一般的です。

インターナショナルスクールは1年間の学費が300万円近くなることもあるので、負担はかなり大きいと思います。

まぶ編集長
まぶ編集長

昨今は一般的な高校でのIB取得も可能になってきています!
ですが、絶対数はインター校が圧倒的に多いですね。


また前述の通り、認定校は数に限りがあるので、学校の場所もかなり限られています。例えば、九州の中心地の福岡でも2校しか認定校がありません。引越しや長時間の通学が必要になる生徒もいるでしょう。

学費以外の塾の存在なども大きな問題点です。IBの科目はかなり独自性が強いので、通常の塾では対応できない場合も多くあります。よって、IB専門の塾やオンライン教師にお願いする場合が多いです。稀少性が高いので、当然授業料も高くなります

IBのデメリットを生徒目線から見る

国際バカロレアのデメリット

ここからは、元IB生たちにインタビューした内容を基にお伝えします。

デメリットその1. IBDP以外の勉強に時間が割けない

IBDPでは膨大な量の課題が出されます。そのためIBDP単体に注ぐ時間も膨大です。

IBDPを取っている場合、IB以外の勉強はなかなか難しいです。SATやTOEFLなど、帰国子女入試で必要な英語のテストの勉強も難しいでしょう。もちろん、できないわけではないです。

まぶ編集長
まぶ編集長

実際、今回インタビューした数人のIBDP生は、Grade 12の時にSATとIELTSも受けていました。


それでも、SATのオプションであるessayには手をつけられなかったり、IELTSは勉強する時間がなく、勉強無しで受けた生徒もいました。

国際バカロレア(IBDP)を選ぶ場合は、IBDP1本での大学受験がオススメかもしれません。

日本の大学を受験する場合は、インター校を5〜7月に卒業後、冬の受験期まで約半年ほど時間があるので、予備校に通う生徒も多いです。この場合は卒業後に入試対策を行うので、時間の余裕もありますよ!

それでもG10での成績志望大学によっては、IBを取らない選択もありだと思います。

IBDPを取らない選択肢という記事で、IBを取らない場合の大学受験とメリットを検証していますので、気になる方は是非どうぞ。

デメリットその2. 苦手な教科も取らなければならない

IBには科目選択のルールがあります。この為、IB生全員が文系と理系の両科目を選択する必要があります。

例えば、文系志望でも数学は必須です。数学がもの凄く苦手な人も、数学を取らないといけません。IBDPでは最終スコアがとても大事ですが、苦手科目は最終スコアにも響いてしまいます。

今回のインタビューである学生は、「あまり高くないIBのスコアで卒業しても、大学受験で受ける恩恵は少ない」という話をしていました。


苦手科目がはっきりしている生徒にとっては、文理の両科目を選ぶ必要がある事は大きなデメリットでしょう。


ただしIBDP自体は選択可能な科目の多いカリキュラムですから、SL / HLや科目の組み合わせを工夫して、自分なりの科目選択をしましょう!

科目選択のルールについては、別の記事でお話ししています。もう一度確認したい方は、下からとべます。

IBの科目選択について。

デメリットその3. 精神面での負担が大きい

今回のインタビューを通して、多くの生徒が口を揃えて言っていたことは、IBは忙しいということでした。

IBDP生は、常に課題に追われている、といっても過言ではないぐらい忙しいようです。

毎回の課題が最終的なスコアに直結するので、手を抜ける箇所も少ないという事でした。


自由な時間はもちろん、課題に時間が取られて、テスト勉強する時間がなかったり、
徹夜して勉強する事も多く、精神的に追い詰められることもあるそう。

実際、様々な課題の期限が重なる時期や、試験前には、泣き出す生徒もいるようです。。

まぶ編集長
まぶ編集長

IBDPに挑戦するなら、自分を追い詰めすぎず、ストレス発散するように心がけてくださいね。

まとめ ー なぜ、IBが意味ないと言われるのか? ー

研究者が疑問を検証している

今回のインタビューを通して感じたことは、少なからずIBへの不満はあるにせよ、システムやカリキュラムなどの、IBそのものへの不満は少なかったです。

ネガティブな話題の多くは、課題の多さ(忙しさ)であったり、難易度が高いことなどが多かったです。

筆者なりに、IBDPの取得によって受ける可能性のあるデメリットをまとめると:

  • 学業成績への不安
  • 英語力からくる不安


この上記2つが特に大きいようでした。

特に英語力は、文章の出来栄えや授業の理解度など、成績にも直接的に影響しますから、IBDPで好スコアを修めるには、英語力が高いほど有利でしょう。

帰国子女入試などで、日本国内の大学への進学を目指している生徒にとっては、IBDPの国内での認知度の低さもマイナスポイントのようです。

帰国子女入試は多くの場合で、「IBDPのスコア+TOEFLなどのスコア+小論」という複数の組み合わせを求められます。


また、上記の例のような複数ある試験対策の為に、勉強時間をどのように振り分けるのかも難しいようでした。

まぶ編集長
まぶ編集長

ある学生は、「もともと英語力に自信がなかったので、IBや小論文と同じように、TOEFLも対策して挑みたかったが、時間が足りなかった」と少し悔しそうでした。


お話しを聞いた中で、IB挑戦前に一定のレベルまで、英語力を上げている事が大切になると感じました。

下の記事で、オススメの英文法の勉強法とテキストを紹介しています。IBで高得点を取る為に必須の英語力を、基礎から強化するテキストと勉強法がご覧いただけます。

IB生におススメの英語の学習方はこちら

それでもオススメする理由

まぶ編集長
まぶ編集長

これだけ大変なIBですが、今回インタビューした元IB生の多くが、IB取得を後悔していないようでした。

ネガティブな一面も多いIBですが、それでもなぜ一定の支持を得ているのでしょうか?

これは教育の本質の問題になると思います。国際バカロレアの最終目標は、国際社会で通用する社会人になること。プレゼンやレポート、TOKなどはその為の取り組みです。
一般的な高校教育の枠組みを超えた、様々なことを学べます。

IB生の多くは、IBで学んだ事が今の自分の助けになっている、または今後の助けになると感じているようでした。

また、IBで身につくスキルは次世代のビジネス界で求められているスキルとも共通点が多いです。


昨今のビジネスシーンを見ると、様々な業界でゲームのルールが変わったかのような、根本的な変革を多く目にします。

例えば、日本国内で競争していた時代から、世界中と競争する時代にシフトしています。現に、国内最強の電気メーカーのソニーは、スマホのシェアで米国のAppleと韓国のサムスンに完敗していますよね。

今後の時代の荒波を乗り越える為に、国際バカロレアに挑んだ経験、そこから学んだことは大いに役立つと思います!

IB取得のメリットは以前の記事でより詳しく紹介しています。興味のある方は是非どうぞ。


いかがでしたか?

必ずしもIBを取得することが常にベストの選択という訳ではないし、自分の状況・学力や進路を含めていろいろと含めて熟考した上で、挑戦すべきだと思います。

ただ、IBDPを取るか悩んでいる人は、世界には毎年10万人以上のIBDP生がいて、
そのうちの80%前後が無事IB Diplomaを取得できている、ということを忘れないで下さいね![1]

<参考文献>

[1] “The IB Diploma Programme Statistical Bulletin (May 2015 Examination Session)”

 (http://www.ibo.org/contentassets/bc850970f4e54b87828f83c7976a4db6/dp-2015-may-stats-bulletin.pdf)

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