IBDPでの海外大学入試

- IB取得中で、進路について考えている。
- 国際バカロレア取得を考えている!
こんな方に向けた記事です。
IB DiplomaはG11~12の過程で取得しますが、海外の大学入試においても大きな力を発揮します。しかし、IBDPでの大学入試は国ごとで有用性が大きく異なる為、事前にしっかりとリサーチを行うことが重要です。
今回は主要な留学先でのIB Diplomaの認知度・有用性を、元IB生の協力のもと調べました。
この記事を読めば、国際バカロレアを使って海外の大学へと留学するイメージが明確になり、進路学習が大きく前進します。
- 海外大学の入試
- 国際バカロレアと国外大学の入試(国別)
- アメリカ
- イギリス
- オーストラリア
- カナダ
- シンガポール
- ニュージーランド
- 香港
- 日本の大学とIBDP 〜番外編〜
海外大学の入試

最初に、簡単に海外の大学入試の制度について紹介します。
日本の大学入試の場合、センター試験や入試テストなどのペーパーテストを受験することが一般的ですが、外国の大学でペーパーの点数で合否が決まることは稀です。
一部ペーパーテストがある大学もありますが、成績やその他資料との総合評価で合否が決まります!

日頃からこつこつ努力しておくことが、大学受験成功への切符となります!
また、日本の高校(非英語圏)と海外の高校(英語圏)の、どちらから出願するのかによっても在籍年数やシステムが変わる場合が多いです。これは主に英語力と海外教育への適応力の問題からです。
国内の高校から留学する詳しい方法に関しては、海外の大学へ進学する方法という記事をご覧ください!
イギリス・アメリカの大学へ日本国内から留学する場合に関しては、より詳しい記事があるのでそちらをご覧ください。
国際バカロレアと国外大学入試(国別)

それでは、国別のIBDPを使った大学入試について紹介していきます。
また入試に際し、基本的には英語力に関する大学が定める条件があります。この英語力に関しては、海外在住年数や英語テストの点数(TOEFLやIELTS)が判断材料です。
アメリカ
アメリカにあるほぼ全ての大学で、IBDPを高校卒業資格として認めているものの、大半の大学では大学入試資格としては認めていません。
よって、IB Diplomaを取得していても、SATやACTなどの他の試験を受けなければ、出願することができません。

つまり、IBDPスコア単体での入試は数が少ないです。
しかし実際にIB取得後にアメリカへ留学した生徒の話によると、IB Diplomaを取得していると、大学に合格する確率は上がるそうです。
と言うのも、IB取得の過程で様々なボランティアやアクティビティーを行うので、結果としてアメリカの大学から評価されやすくなるようです。

アメリカの大学は、勉強以外の活動で頑張ったことなどがあれば、合格へとプラスに働くケースが非常に多いです!
国際バカロレア単体での入試を行なっている大学も少ない数ではありますが存在します。
またアメリカの大学の多くが、IBDPのコース(基本HLのみ)とその点数に応じて、大学の単位をくれるので、大学在学中に取得しないといけない単位を減らすことができます。
アメリカ大学の入試制度に関しては、下の記事をお読みください。日本国内から留学をする場合は、上で紹介したアメリカ留学とセットでお読みください。
イギリス
イギリスにあるほぼ全ての大学が、IBDPを大学入試資格として認めています。よって、国際バカロレアのスコア単体での入試も幅広く受け入れられています。

実際に、筆者のまわりにもIBDPのスコアで進学した生徒が大勢いましたよ!
しかし、単純にIBDPを取得するだけで良い訳でもなく、受験する大学や学部によって異なる、教科やレベルの条件をクリアしていないと合格は難しでしょう。(例外もありますよ!)
例えば、science系の学部では、「math HLの6以上が条件」などの指定があります。
大学のサイトのrequirementのページに、IBDPの必要スコアや必須教科が載っています。
気になる大学は早めに(出来ればG11のコース始めより前に!)チェックしておきましょう。
イギリスの大学入試制度は下から確認できます。この記事は英語圏からの入試のための一般的な入試制度なので、日本国内からの受験は上で紹介した記事を参考にしてください。
オーストラリア
オーストラリアにある過半数の大学がIB Diplomaを高校卒業資格として認めており、IB Diplomaのトータルスコアのみで受験することができます。
またいくつかの大学では、IBDPのコースとその点数に応じて、大学の単位をくれることがあります。
さらに、Group of Eight(Go 8)に含まれている大学は、IBDPの大変さや難しさ、Diploma取得の意味を理解・認知しているとされています。
よって、単位の授与などを行なっている大学が多いです。
シドニー大学・メルボルン大学・クイーンズランド大学・アデレード大学・モナッシュ大学・ニューサウスウェルズ大学・西オーストラリア大学・オーストラリア国立大学の8校から成り立つ大学連盟のこと。
旧帝大のような感じです。
カナダ
IB Diplomaを高校卒業資格及び、大学入試資格として認めている大学は比較的多いです。
しかしカナダには、国主催の大学入試(日本でいうセンター試験)が存在しないため、
大学によって受験に必要な条件は異なります。
そのため、大学によってはIB Diplomaのトータルスコアのみで出願できるところもあれば、IB Diploma以外にSATなど他の試験の点数が必要な大学もあります。

大学のrequirementサイトで確認しながら、入試計画を進めていきましょう!
シンガポール
シンガポールにあるほぼ全ての大学が、IB Diplomaを高校卒業資格及び大学入試資格として認めています。
しかし多くの大学は、IB Diplomaの点数以外に、大学主催の試験や面接を受けなければならないようです。
ニュージーランド
ニュージーランドにある過半数の大学が、IB Diplomaを資格として認めており、IB Diplomaのトータルスコアのみで受験することができます。
香港
国立大学・私立大学共に、香港にある過半数の大学がIBDPを認めおり、IB Diplomaのトータルスコアのみで受験することができます。
しかし受験する学部によっては、skype等のビデオ電話を使った面接が行われることもあります。
日本の大学とIBDP 〜番外編〜

国際バカロレアを使っての入試は、帰国子女入試・AO入試の2つに分けられるケースが一般的です。
また、日本の大学の多くが、IBDP+小論文(面接)などのセットでの入試を行います。ですので、IBDPスコア単体での入試は数が少ないです。

関東圏や関西圏の、一部私立大学がIBでの入試に力を入れていますよ!
昨今は、IBが使える入試の数も増えているようなので、今後に期待ですね!
IBDPを使った日本国内の大学受験に関しては、別の記事で詳しくお話ししています。興味のある方は、下のリンクからどうぞ!
IBDPと国内入試に関しては、こちら。
このページは全て、IBOの”Country Recognition Statement“というページにある情報を元に作成しています。
ここに書いてある情報は全て一般的な情報の為、細かい出願条件などは、各大学によって異なります。
ですので、志望校が決まり次第、必ずその大学のホームページでチェック!!
requirement等は年々新しくなるので、自分が出願する年度の最新情報を確認して下さいね。
またこのページでは、IBDP生の進学先として主流な国のみをピックアップしました。
IBOのサイトでは、ほぼ全ての国の説明があるので、自分の進学先がこのページになかった人は、下記のリンクから確認してください。
<今回使用したサイト>
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