アメリカの大学留学、入試の制度は?

- アメリカの大学へ留学したい!
- 海外留学に興味がある。
こんな方に向けた記事です。
数ある留学先の中でもアメリカは最も人気のある留学先の一つです。しかし、大学入試の制度が日本の大学とは大きく異なるので、事前に仕組みをしっかりと把握しておかないと、入試の失敗にも繋がります。
今回はアメリカの大学へと留学した先輩の話をもとに、アメリカの大学入試についてお伝えしていきます。
この記事を読めば、日本と異なるアメリカの入試についてしっかりと理解できるので、アメリカ留学に向けた準備が大きく前進します。
- アメリカ大学入試の基本情報
- 出願までの流れ
- アメリカ大学出願の注意点
- アメリカの大学入試システム
- 必要書類
- 入試テスト
- 日本の高校から直接行ける?
- 専攻が決まっていなくとも大丈夫!
アメリカ大学入試の基本情報

アメリカと日本の大学入試は大きく異なります。
第一に、アメリカと日本では学校の始まり・終わりの日程が違います。日本は、4月始まりなのに対し、アメリカの大学はほとんどの場合、8月下旬〜9月上旬ごろに新学年が始まります。

国内でいうと秋入学と同じような日程ですね!
これに伴って、大学の出願時期も違ってきます。ただし、出願の受付期間は日本の受験と比べると割と長めなので、事前に準備を進めていれば焦ることはありませんよ!
上記2点の他にも、出願のシステムなどが大きく異なります。以下がアメリカ大学入試の主なポイントとなります:
- アメリカの大学は8月下旬or 9月始まり
- 出願期限は、11月下旬〜1月上旬までの2ヶ月間が主流
- 出願方法は、Common AppやCoalitionといったオンラインシステム又は、
各大学独自のオンラインシステムから - アメリカの大学へ出願する際は、SAT又はACTが多くの場合必要
- 前もって、requirement・application deadlineを確認しておこう!
- 大学で勉強したいことがはっきりしてない人は、undeclared majorがオススメ
それでは、出願プロセスなどを細かく紹介していきます。
アメリカ大学の出願までの流れ

アメリカの大学出願も、他国の大学出願も、海外の大学出願には類似した点がいくつもあります。
例えば、大学や学部選びを行う際には、一般的な日本の大学とは異なる点もたくさんあります。経営学部の中でも、会計・ファイナンスや人事専攻など、国内の大学には無いものも多いので、念入りに調べた方が良いですよ!

海外の大学は名前を聞いても知らない大学も多いと思います、まずはいろいろな大学を調べてみましょう!
出願までの流れは以下のようなイメージです;
- 志望校、及び学部を選択(大学探しはこの前に終わらせる!)
- 各出願システムのアカウント作成(テスト類もこの辺りで受け終わりたい!)
- 必要書類(成績表・推薦状などなど)を集める
(この時点で、SAT/ACT・TOEFL等のrequirementもクリアしておこう!) - 出願
詳細については下で解説しますが、まずは流れを覚えて下さい!
アメリカ大学出願の注意点

アメリカの大学出願プロセスにおいて、一番気にするべきポイントの1つが出願期限です。
というのも日本や他の国と違い、アメリカの場合は大学ごとに締め切りの期限が大幅に違います。
上記で述べているように、期限までに準備をすれば慌てる必要はありません。しかしアメリカの大学へ出願する際は、志望校を絞り込む段階で、出願期限もきちんと確認しておく事が大切です。
大学出願には、高校4年間の成績(transcript)や、高校の先生からの推薦状(letter of recommendation)などの、学校側に用意して貰う書類もあります。
前もって出願期限を把握し、早めに行動することをオススメします!

必要な書類に関しては、下で一緒に確認していきましょう!
実際に学生にインタビューを行う中でも、
- 書類が出願日に間に合わない
- バタバタして提出書類に不備がある
などのミスは起こりがちでよく聞きます。
そういった事態に陥らないためにも、早め早めの計画的な準備が大切です。
アメリカの大学入試システム

アメリカの大学出願は、多くの場合「Common App」や「Coalition」といったオンラインシステムで一括管理されています。

統一されたシステムになるので、出願の方法を理解するのがとても楽です!
しかし大学によって異なる事もあり、州ごとの特定のシステムや大学独自のシステムを採用している大学もあります。
各大学の出願ページ(Application process)を確認すれば、出願方法ははっきり明記されているので、出願期限の確認と使用する出願システムを前もって確認しておくことをオススメします。
アメリカの大学出願に必要な書類
前述の通り、大学ごとに提出書類が微妙に異なる事もあります。
それでも基本的に提出する書類は同じとなります、以下の書類はほぼ全ての大学で必要です:
- 高校の成績
- Recommendation letter (推薦書)
- SAT / ACTのスコア
- TOEFLなど英語のスコア(求められれば)
- Personal Statement(エッセイ)
準備期間で注意したい書類は、
・推薦状(letter of recommendation)
・SAT又はACTの結果
・英語力証明書(TOEFL又はIELTS)
の3つの書類のです。
これらの書類は準備に特に時間がかかるので、早めに準備を始めることをお勧めします。推薦状は学校に用意してもらう必要がありますし、他2つのテストも良い点数を取るための対策が必須です!
SATやTOEFLはG11(高校2年生ごろ)から勉強を始め、1年近く対策を取る学生が多いです!
入試テスト
アメリカの大学はほぼ必ず、出願する前にSAT又はACTを受ける必要があります。
これらは日本の大学の、入試テストの代わりのようなものと理解すれば大丈夫です。SATに関しては、詳しく解説した記事が別にありますので、是非チェックして下さい。
SATの記事はこちら。
SAT又はACTのスコア以外にも、
- 高校の成績表(transcript)
- 英語力を証明するもの(アメリカの場合はTOEFLがオススメです)
- College Essay
の3つが、学力に関する提出物となります。
ちなみに、College Essayは任意の大学も稀にあるので出願ページの確認を忘れずに!
また、出願必須ではありませんが、IBやAP・GCSE A Levelなどの結果(predicted gradeも可)があれば、提出すると合格に有利になるようです。
日本の高校から直接行ける?

この記事を読んでいる方の中には、日本の高校を卒業後の留学を検討している学生さんもいると思います。
単刀直入に言うと、日本の大学から直接アメリカの大学(学部)へと留学することはかなり難しいです。

難易度は想像の倍以上だと思います。
これは英語力の問題と、授業の進行の仕方が大きく異なるためです。
その為、コミカレと言われるアメリカの学校を経由してから、大学学部へと編入する生徒が多いです。UCLAなどのトップ校に合格する生徒も多いので、準備をしっかりすることも大切です。
コミカレに関する詳しい記事は下をご覧下さい。
コミカレの記事はこちら。
またまだ留学経験がないという方は、自身に一番あった留学のタイプを考えることも大切です。
いきなり長期留学をしなくても、短期留学で自分にあった留学の仕方を探すことも一つの方法ですよ!
留学のタイプに関する記事はこちら。
専攻が決まっていなくとも大丈夫!

最後にアメリカの大学に出願する場合は、major(専攻)は出願時に決まっていなくても大丈夫です。また、入学後にmajorを変更することも可能です。
アメリカの多くの大学では、最初の1年〜2年に一定の単位を習得してから、自分の勉強したい科目/専攻を申告(declare)します。

アメリカ留学が当面の目標で、勉強したい事は後々探していきたい、という方にオススメです!!
まだ何を勉強したいかわからない人、将来どんな職業につきたいかわからない人は、
undeclared majorで出願することも可能ですし、この結果不利になる事はないです。[2]
今回はアメリカの大学入試についてお話しました。
出願プロセスは大学や週ごとに変わるなどの複雑な点もありますが、入学後に専攻を選べるのは大きな魅力だと思います!
アメリカの入試に関わらず、受験は早い時期から行動して万全の準備をしてから臨むことが大切です。
アメリカの大学についてしっかりと情報収集を行なった上で、自身が楽しくなるような留学を目指しましょう!
<参考文献>
[1] https://collegereadiness.collegeboard.org/sat/scores/getting-scores
[2] https://www.usnews.com/education/blogs/college-admissions-playbook/articles/2016-03-07/pros-cons-of-applying-to-college-as-an-undecided-major
Common app: http://www.commonapp.org/
Coalition: http://www.coalitionforcollegeaccess.org/
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