留学生がオススメする英語勉強法とは?!

- とにかく素早く英語を上達させたい!
- IBやGCSEの為に英語力を底上げしたい!
こんな方に向けた記事です。
英語の学習は根気のいる作業です。しかもすぐには上達を実感し辛いので、自身の勉強法に不安になっている方も少なくないと思います。特に、素早く英語を伸ばす事はとても難しいですよね。
今回は筆者自身の8年間の留学経験と、その他日本人留学生から聞いた勉強方を1つの記事にまとめた、英語学習法の必須ポイントをお伝えします。
本記事を読めば、ご自身に合った英語の学習法を探すことが出来るようになるので、今後の英語学習の質を飛躍させる事ができます。
- 英語学習で大切な2つのポイント
- 英語学習で注意すべき落とし穴
- 勉強時間の落とし穴
- 単語学習の落とし穴
- 文法の勧め
- 世界一わかりやすい中学英語の授業
- 単語の勧め
- 2つの英単語帳を使い分ける
- おススメの単語帳
- 単語帳学習の効果を検証!
- 英語力の伸びるサイクル
英語学習法で大切な2つのポイント

英語は様々な要素から構成されます、その為勉強する事もたくさんあります。
それでは、どの要素から取り組むのが良いのでしょうか?
結論から言うと、英語の上達には2つの力を底上げする必要があります、文法力と単語力です。
文法と単語はリスニングにもライティングにも、全てにおいて大切です。

「文法は必要ない、単語力はいらない」と言う人もいますが、それは段階的な話であり、両方とも英語学習者全員が必ず取り組むべき課題である事は間違いないです!
しかし、学校で習った英文法を正確に覚えている方、なおかつスピーキングやライティングで使いこなせる方は少ないです。また、一度習った単語をすぐに使いこなせる人もいないでしょう。
このように、英語学習は一度習ってはいるけどマスター出来ていない事を、いかに早く習得できるのかが鍵となります。
今回の記事では、従来ありがちな「習ったはずなのに出来ない・根本的に英語が苦手」という問題を正面から解決していきます。
文法も単語も、記事内で紹介する「今日すぐに始められる工夫」をするだけで、簡単に成長します。
では最初に、英語学習が続かない原因・上達しない原因について見ていきます。
英語学習で注意したい落とし穴

英語の学習には複数の落とし穴があります。勉強法を工夫する前に、まずは「なぜ従来の勉強法で英語が上達していないのか?」を見ていきましょう!
具体的な英語勉強の方法を先に知りたいという方は、下の「文法の勧め・単語の勧め」の箇所まで飛ばして下さい。
勉強時間の落とし穴
英語の勉強をする際は、時間をたくさんかける事が大切です!当たり前の話ですが、練習抜きで上達する事はありません。
筆者は家庭教師として、多くの英語学習者を見てきましたがその多くが、継続性と一日の勉強時間に問題があります。
想像すると分かりやすいです。例えば、週に数回の英語教室に通うだけでは、どんなに優れた講師でも、生徒さんの英語力を急激には伸ばせません。
ただし最初は簡単な方法でOKです。スマホの言語設定を英語にするとか、英語のニュースを一日一つ読むなどの工夫をして、英語との接点を増やしていきましょう!

教室に通うとしても、結局は日々の自己学習が大切です!
もちろん、お仕事やその他との両立で難しいと思うので、下の英語勉強法では継続可能な勉強法を紹介しています。
勉強時間を手っ取り早く何倍にもする方法として、学生さんなど時間ある方の場合は、英語圏に実際に留学することをおススメします。短期でも、長期でもかまいません!
留学先の生活中にも、英語で困ることもたくさんあると思います。「勉強しないといけない!」という危機感のもと、常にモチベーションを保ちながら勉強ができます。
留学すると、毎日の生活が自身の英語力を図る物差しになりますので、英語学習はとても捗りますよ!
単語学習の落とし穴

英単語の学習方法は、下でおススメの単語帳と勉強方法をセットで紹介しています。詳しい理由は後ほどお話ししますが、筆者は英単語は忘れるものであると思っています。
実際に一度勉強したはずの単語も、本番のテストや実践の場では思い出せないという事はよくあります。
忘れる事が当たり前なのであれば、繰り返し何度も勉強して、記憶に定着させていく必要があります!!単語は使えなければ意味がないので、きっちりと記憶に定着させましょう。

しかも単語力をあげれば、話す・聞く・書くなど全ての英語力を底上げできます!
スピーキングに関して言うと、特に英語初心者の時には、正しい文法より正しい単語を使う方が効果的にコミュニケーションが取れます(相手に意味が伝わり易いです)。そう言った意味でも、初期の単語学習はとても大切です。
単語が分かれば聞き取りも楽ですし、自分の思いも伝えられます。
手早く英語力を上達させていきたい方は、まずは単語力を伸ばすことをおススメします。そうすれば実践で練習できる機会も増えますから、おのずと文法を練習する機会も増えていきます。
英語学習法〜文法の勧め〜

ここからは英語の実践的な学習方法を解説します。
日本の英語学習は文法が中心です、中学でも高校でも基本は文法中心の内容です。
実際に文法は大切で、中学英語の文法が理解できていれば、日常会話の7割近くは理解できると言われています。

つまり日本人の多くは英文法に関して、十分な知識を持っています。
しかし実際に英語を使うとなれば、急に使い方が分からなくなってしまいます。受動態や過去完了、知っていても会話やライティングに活かせる方は少ないでしょう。
これは英語をテキストの上の勉強や、テストで点を取るものなどと捉えて、言語として学んでいなかったからです。
マイナビさんによると、英語学習の挫折の理由の4分の1が暗記を苦痛に感じたからだそうです。
英語は覚えるもの、というイメージを多くの方が持っている事が伺えます。
対策の方法ですが、文法の理解度を上げる為には「文法をイメージで覚える」事がオススメです。
「こういうルールだから!」という風に覚えてしまっては、とっさに詳しいルールを思い出せませんし、なにより英文には意外とたくさんの例外が存在します。
英語を最短で上達させる為に、一度すでに学んだ英文法ではありますが、もう一度さらに分かり易い方法で理解し直す必要があると思います。
英文法の中でも、特に中学文法を完璧に理解すれば、その後の文法への理解も格段に上がります。

一度は文法を勉強しているので、2回目の勉強では理解もスムーズに進むと思いますよ!
世界一わかりやすい中学英語の授業
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文法をイメージで覚える為に、中学からの英語の基礎文法をもう一度おさらいしたい方には、
世界一わかりやすい中学英語の授業、という本をおススメします。
おススメの理由としては:
- 本一冊で学習が完了
- 「文法をイメージで考える方法」を教えてくれる
- 難しい説明がないので直感的に理解できる
などが挙げられます。
まずこの本では、中学三年間で習う各品詞から不定詞などの文法まで、一冊でカバーしています。また特にオススメな理由として、イメージで分かり易く学べる点があげられます。
「ルールだから」という教え方ではなく、丸暗記を必要としない、「どうしてそうなるの?」という英語の疑問にひたすら答える、という方法をとっています。
例えば、”on”という前置詞を学ぶ際には、「くっついているイメージ」を持つ事だとこの本の著者は述べています。
- テーブルの上のみかん(an orange on the table)
- 壁にかかった写真(a picture on the wall)
- 天井にいるクモ(a spider on the ceiling)
上の全ての例文も、「on = 接触する」というイメージを持っていれば、迷わずに選べます。
筆者自身も、いまでもこの本をたまに見返すほど、参考にしています。この本は日本人に最も適した英語文法の覚え方を教えてくれます。
下の写真をクリックすれば商品を見られるので、チェックしてみて下さい。
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英語学習法〜単語の勧め〜

まず最初に、英単語が覚えられない・使いこなせない原因は以下の二つになります:
- うろ覚えの単語が多い
- 一度にたくさん覚えようとする
一つずつ詳しく解説します。
勉強して知っているはずの単語を実際のテストで答えられない、これが一つ目のケースです。
例えば、英検の為に単語帳を何度も解いたとしても、本番では勉強したはずの単語もなかなか思い出せなかったりしますよね。
これは「知っている単語」であって、記憶には定着していないので、「確実に覚えている単語」に変えていく必要があります。
2つめのケースのように一度にたくさん覚えようとする方は、無視して過剰に頑張っています。

率直に言うと、一度に大量に覚えようとするのは、非常に効率が悪いです。。。。
例えば、1日50個の新出単語を勉強しても、記憶に残るのは30% もないでしょう。つまり、35個は無駄にしています。
この2つの原因が、英単語の勉強で失敗する理由です。今回は、この2つを防ぐことを目的とした勉強法をお伝えします。
2つの英単語帳を使い分ける
単語帳には大きく分けて2種類があります。書店で買うものと、自作の単語帳です。
それぞれのメリットは、
- 市販の単語帳 → 出版社のデータを基に予測された、高い実用性
- 自作の単語帳 → 自分の苦手範囲を徹底的につぶせる
市販の単語帳は受験や検定で、絶対に必要となる範囲を出版社が過去のデータを基に予測したものです。
例えば英検の対策であれば、頻出度に沿って単語学習ができます。市販の単語帳に載っている重要単語はかなり高い確率でテストに出るので、

何から手をつければ良いかわからない!
という方は、まずは市販の単語帳を買うことをオススメします。
自作の単語帳は苦手単語の克服専用の単語帳です。なかなか覚えられない単語などを集めて、自分専用の単語帳を作ります。
英単語学習の流れとしては、
最初に市販の単語帳
↓
分からなかった単語を自作の単語帳で復習
という風に、組み合わせて使うことで効果を発揮します。新出単語と苦手克服の為の単語帳、使い分けて利用して下さいね!
おススメの単語帳
単語帳を選ぶ際に一番大切なポイントは、自分がやり切れるレベルであることです。
ですので、自身のレベルにあった、難しすぎないものを選びましょう!
具体的なレベルとしては、見開きの2〜3割が自身にとって新出単語であるくらいが丁度よいと思います。

もし見開きの半分が知らない単語だったら、せっかくの学習も長続きしないと思います。
上の箇所でお話した通り、毎日50個の新しい単語を学習しても、定着するのは2~3割。これだと無駄も多いです。
効率的に学習するなら:
この方法がオススメです。
出る順パス単
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単語帳で一冊オススメを挙げるなら、出る順パス単というシリーズが良いです。
配色と見開きでの単語量が丁度よかったので、筆者は英検対策にはこの単語帳を使っていました。
英検は3級で中学卒業レベル、2級で高校卒業レベルの単語力となるので、学生さんは日々の授業や受験対策もこれでOKです。

まずは、自分の年齢で必要なレベルの単語をしっかりと覚える事、これが英語学習の基本です!
社会人の方や、帰国子女入試・受験などの為に英語を勉強したい方は、準1級に挑戦する事をおススメします。
準1級相当の単語力があれば、TOEIC800点以上は楽に取れると思います。
上でもお伝えした通り、ご自身のレベルに合った単語帳を使って下さいね!
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![]() | でる順パス単英検2級 文部科学省後援 (旺文社英検書) [ 旺文社 ] 価格:1,430円 |

![]() | 価格:1,210円 |

単語帳学習の効果を検証!
この検証では実際に上で紹介した、2割の新出単語を覚える勉強法を実践した場合の効果を検証しています。
単語帳の多くは、見開き1ページで12~15単語が載っています。2割を進出単語をすると:
12単語×0.2 = 2.4
となりますので、1ページで2〜3個の単語が学習できます。
300ページの単語帳であれば、少なくとも600単語を新しく学習できます。
中学校3年間で学ぶ英単語の数が一般的には約1200と言われているので、上の数字でも十分な量です。
加えてうろ覚えの単語もたくさん見直せます。英単語の学習としてはかなり効率的だと思います。
英語学習に必要な時間 〜成長サイクルを理解しよう〜

最後に、英語学習に必要な時間についてお話しします。
英語学習法をより効果的にする為にも、どれくらいの期間で習得できるのか、目標とするレベルに到達できるのか、といった計画が必要です。
しかし多くの英語学習者の方は、学習が大変なのは理解しているものの、

頑張っていれば、英語は成長していく!
という割と楽観的な観測を持って、勉強している印象です。
しかし現実的には、段階的に成長していきます。具体的には以下のようなイメージです:

要するに英語の学習では、伸びる時期にはぐんっと伸び、その後停滞期を迎え、その期間を超えるとまた伸びる、というようなサイクルを繰り返します。

停滞期に諦めてしまわない事、意識して乗り越えましょう!
言語学習の基本は長期戦で挑むことです。ご自身のペースで地道に続けていきましょう!
今回は今すぐ実践できる、超効率的な英語学習方についてお話ししました。
少し長くなりましたが、まずは英語学習をする際に知っておいて欲しい事、そして具体的な勉強法とおススメのテキストを紹介させていただきました。
思うように成長できずに焦る時期もあるかもしれませんが、焦らずに学習を続ければ後から結果は付いてきます。
素早く上達したい方こそ、基礎を大切に、練習量を増やして英語学習に励んて下さい。
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